親から相続した財産も財産分与の対象となりますか?

A 基本的にはなりません。

 

 親から相続した財産は「特有財産」として、基本的には財産分与の対象となりません。ですから、親から相続した財産を、離婚するときに、相手に半分持って行かれてしまうということは、基本的にはありません。

 土地や建物などの不動産については、登記によって、その取得の流れが分かるので、先祖から受け継いできた土地建物を、離婚していく相手に半分持って行かれてしまうのは悔しい、という事態にはならないと思います。

 ただ、預金などお金を相続した場合には、注意が必要です。お金には色がありませんので、相続して受け取ったお金と、その他のお金とでは明確に区別しておかないと、いざ財産分与となったときに、そのお金が相続で受け取ったお金なのか、別のお金なのか区別できないということもあり得ます。その場合、そのお金が相続財産として特有財産であると主張する者が、その特有財産であることを立証する必要がありますが、相続してから時間が経っていたりすると、その立証はとても難しくなります。

 夫婦円満なときは、特に誰の財産などと考えることは少ないかも知れませんが、相続した財産については、それが相続した財産だということが分かるように、いつも使っている口座とは別に、相続財産のための口座を作って、管理していく方が良いのではないかと思います。

 もし、相続した財産を普段使っている口座に入れて管理していて、ごっちゃになってしまったという場合でも、丁寧に預金の動きを分析したうえで、主張立証していくと、相続財産として特有財産であると認められるような場合もあります。諦めずに、今ある資料を丁寧に拾っていき、分析することが大切です。

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